技術データTECH DATA
抵抗材の体積抵抗率と最高使用温度、特性表
●温度による抵抗の変化
一般に物質の持っている電気抵抗は、温度に伴って変化します。普通、金属導体は温度の上昇にともなって抵抗は増加しますが、半導体、電解液、炭素、絶縁体などは抵抗が小さくなります。
●抵抗の温度係数
ある温度から1℃上昇するごとに増加する抵抗値を、そのときの抵抗値で割った値を、その温度における抵抗の温度係数と呼びます。金属導体の抵抗と温度の関係は、20~200℃の範囲では直線的変化を示すので、実用上は次のように考えます。
1℃上昇するごとに、r【Ω】ずつ抵抗が増加するものとすれば、0℃における温度係数α₀、20℃における温度係数α₂₀、t℃における温度係数αtは、それぞれ次式で表わせます。
t℃における金属導体の抵抗値Rtは、次式で表すことが可能です。
※R₀:0℃における抵抗値、α₀:0℃における温度係数
同様に、20℃における金属導体の抵抗値Rtは、
※R₂₀:20℃における抵抗値、α₂₀:20℃における温度係数
よって、抵抗値と温度係数には次の関係が成り立ちます。
※RT:T℃における抵抗値、αt:t℃における抵抗の温度係数、Rt:t℃における抵抗値
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